満月堂さんの閉店【岐阜新聞コラム分水嶺】

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2016年10月6日付の岐阜新聞のコラム「分水嶺」に先日閉店された満月堂さんのことが書かれていました。

 

満月堂さん、先代のご主人が亡くなられたこと、その後お嫁さんが跡を継がれたことは知っていて、営業を再開されてから、一度伺ったことはあったんですが、結局何度も足を運ぶことはできず、閉店のことをお聞きしたときには既に閉店されていて、とても残念に思っていました。

他の地域では、大判焼きとか今川焼きと言われていますが、関市民にとってはあの形のあのお菓子は「満月焼き」なんですよね

大学生のとき、他の地域に住んでいる子に「満月焼きの皮が好きだったけど、だんだんあんこも好きになってきたわー。」なんて話をしたら、きょとんとされて、「どうしたの?」と聞き返したことがありました。なんできょとんとされるのかわからなかったんです。

「満月焼き」って何?と聞かれてやっと「満月焼き」の呼び方が他の場所では通用しないことを知りました。これ関市民あるあるのひとつだと思います。

でも大判焼きより、今川焼きより、回転焼きより、「満月焼き」が一番、かわいいし、形も表しているし、しっくりくると思いませんか?

私の出身は兵庫県なんで、本当は回転焼きって呼んでたらしいです。頭の中をほじくり返すと、ふんわりそんなことを言っていた気がしますが、もう30年以上前の話なんで、今の私は「満月焼き」一択です。

あんこも生地も優しい甘さなんでペロッと食べちゃうんですよね。値段もお嫁さんが継がれたあとも1個80円でやられていて、子どもが気軽に1個から買いにいけるようにしてくださっていました。

満月堂さん、満月焼きだけじゃなくて、ばくだんアイスもあったし、ソフトクリームもあったし、やきそばもありました。

関まつりや刃物まつりに出かけたら、母親にソフトクリームを買ってもらったり、飲み物を買ってもらったりしてました。

高校生の頃は友達と自転車で訪れて、焼きそばを食べにいきました。お財布に優しくてありがたかった。

もちろん、満月焼きも買いました。母親が注文している横で、おじさんが作っているのがおもしろくてジーっと見てました。「買いにいってこやあ」と言われて、自分で買いに行った記憶もあるので、もしかしたら私にとっての「はじめてのおつかい」だったのかもしれません。

コラムでは店主の方のお話も載っていて、「続けたかったが、その方向に物事が動いていかなかった」とおっしゃったそうです。悲しい。

もっと、足しげく通えばよかったのに、「あの場所にあるんだ。」って言う安心感に甘えてしまって、昔のように通わない。自分が行きやすい、1ヶ所で何でもそろってしまうようなお店ばかり行ってしまう。駐車場があんまりない本町にはなかなか足が向かなくなってしまう。閉店はそんな私たちの行動が発端になっているともうと申し訳ないです。

先日書いた、肉のいろはさんの閉店もあるし、本町もどんどんさみしくなっていますね。新しいお店もちょこちょこできているのだけど、もともとあったお店がなくなってしまうのは小さい頃からの思い出がある分、やっぱりさみしい。

今度の刃物まつりに行っても、満月堂さんの赤い看板が見られるだけで、満月焼きもアイスももう買えない。自分の子どもにも、私が体験した満月堂でのお買い物を体験させてあげたかったなと今更ですが、思います。

でも、先代が亡くなられても、試行錯誤しながらお店を再開してくださったことはとても感謝しています。焼くための機械も直しながら、昔と同じ値段で営業してくださったことも。

本当にお世話になりました。ありがとうございました。

話は変りますが、西仲町のほうから、本町通りを西へ走っていくと、すごく目立つと言うか、違和感を覚えるのが商工会議所なんです。

めちゃめちゃ豪華な建物に見えるというか、実際豪華なんですけど、その分すごく浮いてる感じがするんですよね。本町2丁目の道路拡張と電線地中化で建て替えたお店は新しくモダンな印象になっても、なんとなく周りとなじむように作ってあるし、ちょっと前に新しくなったせきしんの本町支店も本店ビルのような感じではなくて、商店街の中の店舗って感じがするんですけど、商工会議所はひときわ豪華で、中になんかすごい階段があるのが見えちゃって、周りとなじませようとか、景観を合わせようとかっていう考えは皆無だったんだろうなって感じなんですよね。(思い切り私の主観ですけど)

それがなんか、商店街の活性化に寄り添おうって気がないことを表している感じがしてしまって。(あくまで私の感じ方です)お客である私たちが行かなくなったのが一番の原因なんですけど、商工会議所のせいにもしたくなるんです。

自営業じゃないんで、商工会議所の大事さがいまいちわかってないから言うんですけど、大きさ半分にして、駐車場にしてくれればよかったって思ってしまいます。

路上駐車が多くて、車で通ろうと思えないことも遠ざけている原因のひとつなので、身体の不自由な方のことは全く考えていないからアウトですけど、いっそ離れた場所に大型の駐車場を作って、バスと住民以外の車の乗り入れをできないようにして、みんな歩いてくるとか。雰囲気がある商店街にすれば、歩いてでも来ようと思うかも。

あーでも現実的じゃないですね。

とにかく、満月堂さんの閉店は残念な気持ちしかないし、昔からあるお店の存在に甘えないで、昔ながらの風景を保ちたかったら、ちゃんと通わないといけないなと思わされました。

他の地域の人と話すときは、わかるように「大判焼き」って言うけれど、私の中では一生「満月焼き」です。

 

 

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